
ブラック企業や社畜という言葉が流行ってからしばらく経ちました。
今でも就職活動をする大学生達にとっては、就職先がブラック企業であるかどうかは大きな関心事の1つです。
会社を経営する側にも考えやスタンスがあり、ブラック企業と呼ばれている企業を1くくりにするのは少し違うような気がしています。
しかし、私自身が務めていた事もあって、ブラック企業と言われても仕方がない会社が実在するのは間違いありません。
ブラック企業の定義
一般的に言われるブラック企業の定義は以下のような感じです。
- 長時間労働
- 厳しいノルマ
- セクハラ
- パワハラ
- 社員の使い捨て
今までは終身雇用という概念があって、社員を育てるという意識が会社にありましたが、そもそもブラック企業では社員を育てる気がないので、スキルの向上なども望めません。
ただ、指示された作業を続けるだけの事も多いと聞きます。
私も給料の支払いが毎月1~2ヶ月は必ず遅れる飲食店や、毎日当たり前のように長時間勤務を強いられる職場を経験した事があります。
しかし私にとって、それ以上に苦痛だったのは向上心のない人の中で働く事でした。
- 仕事をやる気のない上司
- 働く環境を改善しようという気のない管理職
- 契約を取るためなら嘘をついても構わないという方針
- 顧客満足は考えなくていいというやり方
- 相手の迷惑を考えない強引な営業
従業員の進言に耳を貸さなかったり、部下に仕事を任せっぱなしで、ネットサーフィンにふける上司には本当にストレスが溜まっていました。
ついて行くに足るリーダーはいますか?
私はどちらかというと、人について行く人間なので、筋の通った魅力的なリーダーがいれば、その人の力に慣れるようにと頑張るタイプです。
しかし、そんな私にとって、仕えるに足りないリーダーの下にいるのは苦痛以外の何者でもありませんでした。
使えるに足りないというのは、リーダーとしての自覚がなかったり、人の上に立つ器にない人の事です。
これは、努力や勉強次第でどうにでもなることだと思いますが、本人にその感覚すらないのでお手上げ状態です。
退職や転職を考える前に
では、ブラック企業や向上心のない上司がいる会社が嫌になったら?
もちろん、会社を辞めるなり退職するなりして、新しい職場を探す必要があります。
私も会社勤めに耐え兼ねて、会社に勤めるということから抜け出したクチです。
しかし、会社を退職する前に1つだけ覚えといてほしい事があります。
それは会社を辞める前に、必ず次ぎの仕事が決まるまでの収入を確保しておいてほしいという事です。
私は行き当たりばったりで、どうにかなるだろうと楽天的に考えていたのでこの部分で苦しみました(笑)。
会社を辞めたものの収入がない状況というのは、精神的にかなり大きなストレスになります。
気持ちにゆとりがなくなってしまい、会社に残っていた方が良かったんじゃないかという、後悔の念さえ浮かんできます。
それは全て、収入がなく、これからどうなるのだろうという不安から引き起こされる感情です。
この状況になったら、とにかく早く仕事を探さないといけないと思い、転職の面接でも自分を安売りしてしまうことになります。
心の安定を保つために
ブラック企業に勤めていて、拘束時間が長い場合は少し難しいかも知れませんが、副業でも何でもいいので、とにかく退職後も継続して収入を得られる仕組みというのを構築しておきましょう。
副業を始めると、意外と意識が分散されて視野も広がるので、本業の負担が軽く感じるようになったりもします。
会社は経営者の考え方に直結しているので、従業員を駒としか見ていない経営者の下で働くと必ず苦労することになります。
ブラック企業を退職して抜け出したいという思いがあるのであれば、少しでも早く、会社の給料以外の収入を発生させる仕組みを作っておきましょう。