収益を上げることは最優先事項なので、この考え方自体は間違っていません。
ただ、「稼ぎたい」という考えだけだと、自分のビジネスの内容が定まりません。
なぜなら、稼げそうなことばかりを追いかけてしまい、ビジネスの軸がなくなるからです。
自分のビジネスで救える人を見つける
例えば、
- Aという商材を売っていても、Bの商材が売れていると聞くとBの方が気になる。
- 景気の良い業界の話を聞くと、自分の業界は儲からないんじゃないかと不安になる。
- 色々な儲け話が気になってしまう。
というような感じで、儲かることだけを基準にしてしまうと、自分のビジネスが定まりません。
なので、ビジネスを決める際には、自分が救いたい人を決めてください。
救いたい人が決まったら、その人達が困っていることを調べ、その困りごとを解決する方法を考えましょう。
そうすることで、問題を解決した時に、そのお礼としてお金を払ってもらうという構図が出来上がります。
「お金を稼ぐ」という基準だけだと、「どうやってお客さんからお金を払ってもらうか」という部分に目が行きがちです。
それが救いたい人を決めると、「どうやって問題を解決してその対価をもらうか」という思考に変わるります。
ビジネスは助けたい人が決まるとブレなくなります。
一番重要なのは「救いたい人を決める」ことです。
なので、あなたの考えたビジネスでどんな人のどんな悩みが解決できるかを書き出してみましょう。
あなたに仕事を頼んだ人はどんな問題が解決されてどんな未来を迎えることができますか?
あなたは仕事がどんな人を助けることができて、どんな人に感謝されますか?
この部分が決まると自分のビジネスの軸が決まり、ブレることがなくなります。
○○○自分のビジネスで救える人ワークシート○○○
儲かるビジネスの条件とは?
この項では儲かるビジネスの条件を確認しておきましょう。
ビジネスを行う上で「儲かる(儲けやすい)ビジネス」を知っておくことは本当に大切なことです。
ビジネスモデルとして稼ぎやすいものと稼ぎにくいものがあるので、これを知っている人と知らない人では大きな差になります。
結論を先にお伝えすると、儲かるビジネスのポイントは次の6つです。
- 利益率が高い
- 在庫を持つ必要がない
- 初期投資が必要ない
- 家賃や人件費などの固定費が少ない
- 毎月定額の収入が発生する(ストックビジネス)
- 商圏が広い(WEBを使って全国に売れる)
この6つの条件を満たしていればいるほど、ビジネスの難易度は低くなります。
つまり、儲けやすいビジネスということなので、初心者の方は、なるべくこの条件に当てはまるビジネスモデルを考えましょう。
この6つの儲かるポイントを基準にビジネスを考えるかどうかは本当に重要です。
ハッキリ言って、ほとんどの人はこの儲かるビジネスの条件を知らずに起業して失敗してしまいます。
特に飲食店はすべての条件に当てはまらないので、ビジネスとしての難易度が高いです。
もちろん、いろいろ工夫されているお店もあるので一概には言えませんが、
- 家賃と人件費がかかる
- 初期費用が掛かる
- 食材などの在庫が必要(しかも賞味期限がある)
- 価格勝負の利益率が低い
- 近所の人しかお店に足を運べない
という感じで、とても難しい種類のビジネスになります。
さらに、バイトを雇わないといけないということになると、スタッフの教育や勤怠管理などもしなければいけません。
僕も飲食店の店長をしていた経験があるので分かるのですが、飲食店の経営は本当に大変です。
なので、これから飲食店を始めたいという場合は、できるだけ「儲かるビジネスの6か条」を取り入れていくのがおすすめです。
「儲かるビジネスの6か条」に当てはまる項目が少ないビジネスで起業するというのは、スポーツカーの集まる自動車レースに軽自動車で参加するようなもの。
僕の感覚で言うと、それくらい不利な条件で戦っていることになります。
レースに参加するならスポーツカーで参加した方が圧倒的に有利ですよね?
なので、これからビジネスを考える時には、なるべく「儲かるビジネスの6か条」を満たすようにしてください。
繰り返しになりますが、この6か条はビジネスを行う上で本当に大切な部分です。
売る商品を決める
ビジネスを行うにあたって、あなたはどんな商品(サービス)を売って収益を得ようと考えていますか?
あなたは自分の商品の特徴や内容、料金を分かりやすく説明することができますか?
ビジネスを始める時に考えなければいけないのは「収益を得るための商品を決める」ことです。
「そんなの当たり前じゃないか!」と思うかもしれませんが、「自分の商品」が明確に決まってい(自分自身でも分かっていない)人は意外と多いです。
売るべき商品(サービス)が決まっていないと、営業も販売もできませんよね?
なので、まず最初に自分の売る商品を決めましょう。
商品の作り方
商品を作る際に考えないといけないのは、誰に向けてどんな商品を売るのかということです。
ビジネスをシンプルに考えると、商品を考える際の組み合わせは下記のようになります。
- 自分の商品を売るのか?他人の商品を売るのか?
- 形のあるモノを売るのか?形のないモノを売るのか?
- ネットで売るのか?リアル店舗で売るのか?
- 個人相手の商売をするのか?会社(業者)相手の商売をするのか?
例外はありますが、基本的にビジネスはこの組み合わせでできています。
なので、まずはどういった商品を作るのかを考えてみましょう。
できれば自分の商品を作るのがおすすめですが、どうしてもハードルが高いという場合は他人の商品をアフィリエイトや紹介業(仲介業)で売るという方法もあります。
自分の商品を作る方法
商品を作るといっても、おしゃれな雑貨や便利なアプリ、革新的なサービスを開発しないといけない訳ではありません。
まずは、何かで困っている(悩んでいる)人を想像して、その人の悩みを解決する方法を考えてみてください。
資格や許可が必要になる事もあるので全て実行に移せるわけではありませんが、まずは思い付きベースで色々なアイデアを出してみましょう。
- 筋トレのアドバイスやサポートをしてあげる
- 高齢者の方の買い物代行
- 片付けが苦手な人への上手な収納方法のアドバイスをする
- 肩こりに悩んでいる人にマッサージをしてあげる
- ペットの買い方やしつけ方法をアドバイスする
- エクセルやパワーポイントの使い方を教える
- 田舎の広い土地を持っている家の草刈り代行
- 野球やサッカーが上手くなりたい子供のパーソナルコーチ
- 高齢者や初心者にパソコンの使い方を教える
- パソコン(液晶タブレット)を使って絵を描く方法を教える
- 困っている人の悩み事を聞いてあげる
- 共働きの親を持つ子供たちが放課後に集まれる場所を作る
- 保育園のお迎え代行
基本的にビジネスは何かの代行業です。
誰かができないこと代わりにやってあげることで報酬が発生します。
最近登場した「お墓まり代行」などは分かりやすい例ですよね。
こんな感じで、「ちょっとした困りごと」があればビジネスに繋がります。
自分のスキルや知識が活かせたり、得意な分野があればベストですが、当てはまるものがなければ雑用でできることからアイデアを広げていきましょう。
他人の商品を売る方法
他人の商品を売るというのは、簡単にいうと仲介業です。
知り合いの会社にお客さんを紹介してバックマージンをもらうようなイメージですね。
不動産仲介会社やアフィリエイト、転職マッチングサービスなどが該当するので、営業代行と言い換えることもできます。
知り合いの商品やサービスを販売させてもらえる場合は、その商品の営業担当(代理店)となって売っていきましょう。
他人の商品を売る場合は紹介料や仲介料がもらえるように、自分の紹介から売れたことが分かるようにしておくことが重要です。
そういったツテがない場合は、アフィリエイトを行うのがおすすめです。
アフィリエイトは企業が販売してほしい商品をASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)というところに登録しています。
なので、ASPに登録して企業の代りに商品を販売することができます。
アフィリエイトを行うためにはブログやSNSが必要となるので、Twitterやインスタグラムをしている人に向いています。
商品を売るか?サービス売るか?ノウハウを売るか?
販売するものは形のあるモノ(商品)か、形のないモノのどちらかです。
具体的に分けると、
- 手に取ってみることのできる商品
- サービスや体験
- 知識やノウハウ
の3種類に分かれます。
ここでは、それぞれの商品のメリットとデメリットを確認しておきましょう。
手に取れる商品を売る場合
手に取れる商品を売るというのは、
- 雑貨屋
- 飲食店
- お弁当販売
- 衣服販売
- スーパー
- 車屋
といった感じのものです。
手に取れる商品は実物が手に入るので、お客さんが何にお金を払っているのかが分かりやすいです。
そのため、形のないものと比較して「売りやすい」という特徴があります。
この売りやすいというのが、形のある商品を取り扱う一番大きなメリットです。
ただ、実態のある商品は製造するにも仕入れをするにも費用が掛かります。
さらに在庫を抱える必要があるので、初期費用や仕入れの経費、在庫リスクが発生するというデメリットがあります。
また、発送などの手間がかかるといのもデメリットです。
なので、できるだけ注文が入ってから仕入れや製造ができる仕組みを考えるのがベスト。
例えば、結婚式や敬老の日のお祝いの似顔絵販売など、WEBで注文を受け付けて、受注した後に制作して発送するという仕組みが作れれば強いです。
体験やサービスを売る場合
体験やサービスを売る仕事には、
- 旅行
- 演劇やライブ
- ヨガ教室
- スポーツジム
- 料理教室
- 婚活イベント
- 農業体験
- 美容院
といった感じのものがあります。
参加料や使用料としてお金を支払うことになるので、モノ売る場合と同じく、お客さんも何にお金を支払っているのかが理解しやすいという特徴があります。
ただ、場所を用意する必要があり、お客さんに現地まで足を運んでもらう場合は、商圏が狭くなるというデメリットもあります。
職種にもよりますが、WEBを使ったオンライン講座などを取り入れることで証券の問題を解決することができます。
知識やノウハウを売る
知識やノウハウを売るというのは、
- マニュアル販売
- 動画マニュアルを使ったeラーニングコースの制作
- コンサルティング
- コーチング
といった感じのお仕事。
あなたの経験やスキルを販売することです。
マニュアルや動画のように目に見えるものであれば売りやすいですが、コンサルティングように形がないものは販売難易度が高めです。
ただ、知識やノウハウには原価がなく、初期投資も掛からないので、初心者が始めるには最適なジャンルです。
ネットで完結できるようにすれば、儲かるビジネスのポイントを全て押さえることができます。
なので、最初はあなたの体験や経験から教えられることを見つけ出してマニュアルを作ってみるのが難易度が低いのでおすすめです。
ネットorリアル店舗
次に販売する場所についてです。
サービスや体験を売る場合は店舗や場所が必要になりますが、それ以外の商品であれば、できるだけネットで売ることを考えましょう。
その方が固定費がかからず、効率も良いです。
店舗販売を否定している訳ではありませんが、特に起業したばかりの頃は、家賃や人件費といった固定費は上げないに越したことはありません。
たなので、できるだけ店舗を持たずにできるビジネスを考えましょう。
あなたの売る商品を決めよう
これまでお伝えしたきたことをもとにして、あなたが売る商品を決めましょう。
自分で商品を作る場合は、いくつかの価格帯の商品を作ってください。
例えばコンサルティングを商品にするのであれば、下記のように3~5パターンくらい考えてみてください。
5,000円 | スポットコンサル(30分) |
10,000円 | 通常コンサル(1時間) |
30,000円 | コンサル顧問契約 |
150,000円 | 目標達成に特化したコンサル |
300,000円 | コンサルティングVIPコース |
ここで必要なのは、様々な価格帯のサービスを考えることです。
躊躇せずに、あえて高価格帯のサービスを考えてみてください。
例えば、30万円のコンサルティングを売るには、通常のコンサルティングにどんな付加価値を付け加えればいいのか?
そういったことを考えながら、内容を膨らませていってください。
○○○仕事を考えるワークシート○○○
フロントエンドとバックエンドを決める
売る商品と価格帯が決まったら、次の3つに分類しましょう。。
- お試し用の低価格プラン(フロントエンド)
- 通常プラン(バックエンド)
- お得意様用プラン
これは商品を購入してもらうまでのテンプレートだと思ってください。
- スーパーでの試食販売
- 通販のお試しセット
- 動画配信サービスの○日間無料
- 化粧品のトライアルセット
など、最初の接点を作るための商品がフロントエンド商品です。
フロントエンドは利益を出すというよりも、お客さんと最初の接点を持ち、メールアドレスなどの連絡先を手に入れるために用意しましす。
そして、メルマガなどで商品のことを深く理解してもらい、一番売りたいバックエンド商品を紹介していきます。
なので、一番売りたい商品はバックエンド商品。
フロントエンドはバックエンドの申込みにつなげるためのお試しプランだと思ってください。
あなたは知り会ったばかりの人に高額の商品を勧められてもいきなり購入したりしませんよね?
それと同じで、高額商品だけを取り扱っていても購入してもらえる可能性は低いです。
なので、自分の商品に興味を持ってくれた人が気軽に試せる価格帯のものをフロントエンドに設定しておくようにしましょう。
お得意様用プランはバックエンドに満足してくれた人向けのVIPプランです。
お得意様用の商品も用意しておく
あなたのファンになってくれた人が満足するように内容を充実させて価格設定も高めにしておきましょう。
最初は高額プランを作ることに抵抗があるかもしれませんが、お客さんの中には「もっとあなたのサービスを受けたい」と思う人がいるかもしれません。
なので、売れたらラッキーくらいの感覚でいいので、お得意様用の商品も作っておくようにしましょう。
必要な利益を得るために売るべき商品の数を理解しよう!
フロントエンドとバックエンドが決まったら、月にいくつの商品を売ればいくらの売り上げになるのかを理解しておきましょう。
当たり前の話ですが、「商品の価格×売れた数」がその月の売り上げです。
仮にフロントエンドを1万円、バックエンドが20万円と設定した場合、月々の売り上げは下記の計算式になります。
【フロントエンド】1万円×○件=○円
【バックエンド】20万円×○件=○円
そして「月に100万円の売り上げが欲しい」と考えた場合、下記のようなパターンがあります。
【フロントエンド】1万円×20件=20万円
【バックエンド】20万円×4件=80万円
【フロントエンド】1万円×40件=40万円
【バックエンド】20万円×3件=60万円
【フロントエンド】1万円×60件=6万円
【バックエンド】20万円×4件=40万円
それぞれ何件売ることを月の目標にするのか?
どれが正解ということはないので、必要な売り上げ件数をしっかりと数値で理解しておきましょう。
月の目標を設定して、その数値をクリアできればOK。
できなければ「どうやったらクリアできるか?」という考えを持ち、改善を繰り返していく必要があります。
まとめ
商品と価格を決めたら、
- お試し用の低価格プラン(フロントエンド)
- 通常プラン(バックエンド)
- お得意様用プラン
の3つに分類しましょう。
その際は、一番売りたい商品はバックエンドで、フロントエンドはバックエンドに繋げるためのお試し商品というとを忘れないようにしてください。
これが商品を売る際の基本的な形なので、最初はこの通りに商品設計をしてみてください。
慣れてきたらこの3つの商品を軸にして、少しづつ商品を増やして横展開をしていけば大丈夫です。
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