「引き寄せの法則」に関する本はたくさん出版されていますが、今回はその中でマイケル・J・ロオジエが執筆した「引き寄せの法則」について解説します。
この本は引き寄せの法則を分かりやすく解説してあるだけでなく、どうやって自分の願望を「意識的に」引き寄せてればいいか、その方法を具体的に説明してあります。
エスター夫妻の「引き寄せの法則 エイブラハムとの対話」が引き寄せの法則の教科書であるなら、マイケル・J・ロオジエのこの本は、「ワークブック」という感じ。
シンプルで分かりやすい内容になっているので、引き寄せについて詳しく知りたいという人は参考にしてください。
この本の監修は「心のブレーキの外し方」などの著書で有名な石井裕之さんがされています。
マイケル・J・ロオジエの「引き寄せの法則」のポイントは3つ
マイケル・J・ロオジエの「引き寄せの法則」の中では、意識的に引き寄せの法則を活用する方法として、3つのステップを踏んで進めて行きます。
それが
- 自分の願望をハッキリさせること
- 願望に意識を向けること
- 抵抗する心を変えて受け入れること
の3つです。
最初のステップは「自分の願望をハッキリさせる」こと
最初のステップでは、普段自分が使っている言葉に注目して、「自分の願望をはっきり」させます。
マイケル・J・ロオジエは普段自分が使う「マイナスの言葉の対極」を考えることで、その裏に隠された自分の本当の願いを明確にし、願いを特定するという方法を推奨しています。
言葉にはプラスの意味を持っているものと、マイナスの意味を持っているものがあります。
「うれしい」「楽しい」「気持ちいい」はポジティブだし、「つらい」「苦しい」「悲しい」は明らかにネガティブな言葉です。
そして、自分の願望をハッキリさせる場合には、普段使っているネガティブな言葉をピックアップして、その反対の言葉に置き換えると分かりやすいというものです。
例えば、「彼に冷たくされて悲しい」と思っているとしましょう。
あなたにとって彼から冷たくされることは何よりも苦痛で、絶対に避けたいことです。
ということは、本当のあなたの願望は「彼にやさしくして欲しい」ということになります。
「彼に冷たくされて悲しい」と思ってしまうと、意識が「冷たくされている」「悲しい」という感情に向いてしまうため、同じようなことばかりが引き寄せられて悪循環に陥ってしまいます。
そのため、ここで考え方を転換。
「彼に冷たくされて悲しい」と思うのではなく、まずは「彼に優しくしてほしい」という願望を持つようにしましょう。
意外と難しいのが「願望を正しく意識する」こと
次のステップでは、「自分の願望に注意を向け」ます。
願望を特定しても、常にそれに注意を向けなければ、その願いが引き寄せられて実現することはありません。
そして、願望を意識するためによく用いられるのが、「アファーメーション」です。
アファメーションは自分の願望を、イメージの中で実現させること。
簡単にいうと、「妄想の中で願望が実現した状態を、実際に心がワクワクするくらいまで思い浮かべましょう。」というものです。
すでに願望が叶った状況をイメージするので、現在形、もしくは完了形で語る(イメージする)のがポイントです。
引き寄せの法則の中で、一番むずかしいのがこのアファーメーション。
どうしても心のどこかで「でも本当は違う」という気持ちが湧いてしまうと上手くいきません。
例えば、「お金持ちになりたい」と思って、「私はお金持ちだ!」「お金持ちになれて良かった!」とイメージしても、
「でも、現実にはお金がないんだよね・・・」
「こんなことでお金持ちになれたら苦労しないよ・・・。」
「ああ、今月の支払いどうしよう・・・」
と思っていると、お金が引き寄せられてくることはありません。
なぜなら引き寄せの法則はあなたの心の状態と同じものを引き寄せるからです。
ここが引き寄せの法則で勘違いしやすいところ。
頭の中でいくらお金持ちになったところを思い描いても、心の中で否定していては引き寄せは起こりません。
それどころか、心の方に反応するので余計にお金がない状態が引き寄せられてしまいます。
そこで、マイケル・J・ロオジエの「引き寄せの法則」では、「〜している最中です」と宣言することで、その願望を現状とうまくすり合わせる方法が提唱されています。
「お金持ちです!」ではなく「私はお金持ちになっていっている最中です!」と宣言するのです。
「〜している最中」というのは、現在進行形で願望を実現させているという前向きな響きですよね?
こうすることで、心が抵抗しないようにすることができます。
「私はお金持ちだ」とイメージして、心がワクワクする人はそれで大丈夫なのですが、「でも実際にはお金がないよね・・」と思ってしまう人は、現在進行形でイメージすると心の抵抗がなくなります。
「受け入れる」には固定観念を捨てることがポイント
そして最後のステップは、「受け入れる」です。
願いを特定して意識を向けたら、あとは「引き寄せの法則」を信じて、疑問を持たずにただ受け入れる。
これが本当に大切です。
マイケル・J・ロオジエは、受け入れることを、「マイナスの波動がないこと」と表現しています。
そしてマイナスの波動の根源は、「固定観念」によるものが大きいとし、それを見極める手段として、「だって」という言葉に注目しています。
何かが「出来ない」「叶わない」と考えるとき、「だって〜だから」と言い訳してしまうことがあります。
「きっと試験には合格できないよ。だってもともと頭が良くないもん。」
「もう結婚する夢はかなわない。だってもうすぐ50歳になるし。」
などなど。
こんな風に考えると、良い状況を引き寄せることはできません。
せっかく望んでも、受取る心構えになってない訳ですね。
そこでマイケル・J・ロオジエは、この固定観念を、「本当にそうなの?」と自問自答することで、少しずつ変化させる方法を紹介しています。
例えば「もう結婚する夢はかなわない。だってもうすぐ50歳になるし・・・。」という思い。
これは、
- 「50代では結婚できないって本当?」
- 「50代で結婚した人はこれまでいないの?」
- 「たくさんいる」
- 「では今日結婚した人は?明日は?来年は?」
- 「たくさんいる。」
- 「50代で結婚した人はたくさんいる。」
- 「じゃあ、自分も結婚できない訳ではないよね。」
という感じで、自分の固定観念をどんどん崩していくといいんですね。
ポイントは「自分」としないで、「人」や「女性」と第三者化すること。
自分のことなら否定してしまうことでも、「世間一般」で考えると、「あり得るでしょ」と思ってしまうのが不思議です。
「だったら私の願いだって叶うよね」と、自然と思えるようになってくるまで、繰り返しましょう。
そうすることで、心の中の抵抗がなくなっていきます。
- 自分の願望をハッキリさせること
- 願望に意識を向けること
- 抵抗する心を変えて受け入れること
この3つの方法を、マイケル・J・ロオジエは引き寄せの法則のやり方として紹介してくれています。
まとめ
マイケル・J・ロオジエの「引き寄せの法則」では、これまで見てきた「意識的に引き寄せの法則を活用する3つのステップ」がより詳細に解説されています。
書き込み式のワークシートもあるので、じっくり時間をかけて取り組むのもおすすめです。
これまで引き寄せの本を読んだけど、実際にどうやったらよいのかよく分からない、またうまく活用出来ていないという方は、ぜひ読んでみてください!