・年齢を重ねるのが嫌だ…
・年を取ると自分の価値がなくなっていくような気がする…。
・年を取っても必要とされる人と必要とされない人の違いは何だろう?
10代や20代の頃はこんなことを考えることがありますよね?
特に「女性の価値は20代がピーク」という言葉を聞くことがあるので、年を取ると自分の価値はなくなってしまうのではないかと焦ってしまう人もいると思います。
でも安心してください。
しっかりと努力をしていれば、あなたの価値は下がっていくことはありません。
周囲の友達に聞いても、20代より30代の方が楽しいという人は多いです。
そして、40代、50代は20代にはない楽しさがきっとあります。
(周りの先輩を見ていて思います。)
だから心配しなくても大丈夫です。
ただ、人によっては20代をピークに、どんどん人間的な魅力が減っていく人もいます。
では、年を取って価値が下がっていく人と、価値が上がっていく人の違いは何なのでしょうか?
今回は年を取っても他人から必要とされる人と、必要とされなくなる人について解説したいと思います。
あなたが20代であれば、これからどういう考えで過ごしていけばいいかもお伝えするので参考にしてください。
10代~20代はボーナスステージ!「若い」というだけで価値がある!
「若さ」というのはそれだけで価値があります。
10代~20代というのは体力が旺盛で気力も充実しています。
さらに、肌や髪にも一番潤いがある時期。
まだ子供のあどけなさが残っている年代でもあるので、周囲の人が何かと面倒を見てくれたり、チヤホヤしてくれることも多いです。
ただ、これは「若い」ということ自体に価値があるからです。
若さに価値があることを知らず、向上心を持つことを忘れてしまった人は、年を取るにつれてどんどん価値が下がり、誰からも相手にされなくなってしまいます。
なので、若いうちに色々な経験を積んで、知識やスキルを身につけていくことを意識してください。
他にも、人に対する優しさや思いやりを身につけるなど、向上心を持って自分を高めていく必要があります。
そうしないと、あなたの価値はどんどん下がっていってしまいます。
繰り返しになりますが、「若い」というのはすごく価値のあることなので、それだけで周囲の人が目をかけてくれます。
10代、20代の能力をグラフで表すとこんな感じ。
社会経験が少く、スキルや知識、経験値が少なくても多少のことは許容してもらえます。
将来の伸びしろがあるから、成長を見込んで大事に育ててもらえます。
若さというポイントが高いので、他の能力が低くても総合点は高い訳です。
ただ、若さはどんどん失われていきます。
年を重ねると、若い頃は許容してくれていたことが許容されなくなってきます。
若い頃はチヤホヤしてくれていた人が、チヤホヤしてくれなくなる…。
それは、若さという価値が失われていくからです。
だから、周囲の反応に甘えて自分を高めることを忘れた人は、どんどん価値を失っていきます。
世の中イージーじゃん!楽勝、楽勝!
と思って努力を怠っていると、他の能力が伸びていかないので、年を重ねた時にグラフはこんな状態になります。
総合点、めちゃめちゃ低いです。
反対に、色々な経験を積んでスキルや経験を積んでいれば徐々に能力が上がっていきます。
向上心を持って努力している30代はこんな感じ。
さらに年を取ると、体力と若さの数値はどんどん落ちていきます。
ただ、人間力やスキルを上げていれば、若さや体力がなくなってもそれ以外の能力がカバーしてくれるようになります。
この状態になると、若さや体力が落ちても総合点は高いままです。
はっきり言って、10代、20代はみんなが優しくしてくれるボーナスステージです。
自分の努力とは関係なく、ある程度の恩恵が受けられます。
でも、その状態がずっと続くと思ってはいけません。
だからこそ、ボーナスステージのうちに色々な経験をしてやりたいことを見つけ出してください。
そして、やりたいことが見つかったら先輩たちに教えを受けてください。
あなたが礼節を持って教えを乞えば、先輩たちはきっと協力してくれます。
そうすれば、あなたはどんどん成長できます。
世阿弥が風姿花伝に記した若さゆえの勘違い
室町時代の能楽師、世阿弥が書いた風姿花伝という書物でも若い時期の勘違いについて解説しています。
その部分をいくつか抜き出してみましょう。
・若くして開花した花が、かりそめのものであることを知れ。
・新しく生まれた花というのは、新鮮な魅力を持っているものです。共演した時にたまたま若い役者の方がより注目を浴びてしまうと、周囲の人間は彼を過大評価し、本人も自分が上手だと思い始めるでしょう。
・まだまだ真の意味で彼の演技は花と呼べるようなものではなく、若々しい年齢に新鮮さを感じた観客がもてはやすだけの「たまたま咲いた花」に過ぎません。
風姿花伝 現代語訳:夏川賀央より抜粋
ザックリと抜き出すと上記のような感じです。
そして世阿弥は、だからこそ若い年代特有の「花」を「誠の花」と勘違いして自惚れないようにと忠告しています。
カッコ良い男性、かわいい人女性は要注意
人生楽勝モードだと勘違いしてしまいやすいのは、容姿が整っていてモテる人。
こういう人たちは、若いころは色々な大人たちがチヤホヤしてくれます。
だから、周囲がチヤホヤしてくれる状況がずっと続くと思いがちです。
でも、それは幻想です。
チヤホヤされる状態はずっとは続きません。
なので、この時に「人生はイージーモード」だと勘違いして、人に甘えることを覚えると後が悲惨です。
それは、ボーナスタイムだからモテてるだけで、それが終われば能力や人間力で判断される時がくるからです。
日本だと、これは女性の方が顕著に表れるかもしれません。
若い時に目上の人に目をかけてもらうのは良い事です。
ただ、自分の何に魅力を感じて目をかけてくれているのかをしっかりと見極めましょう。
そして、それが「若いから」「かわいいから」「カッコ良いから」という理由であれば、それ以外の部分で評価してもらえるように努力しましょう。
若年層が派手な行動や服装を好む理由
10代や20代の人の中には、派手な髪の色にしたり奇抜なファッションを好む人がいますよね。
こういった人たちは、内面的な部分で他の人たちと違いを出すことができないので、外見の部分で違いを出そうとしているのではないかと思います。
正直、同じ学校に通って、同じ授業を受けてという生活だと、知識やスキル、人間力などに大きな違いは出にくいです。
だから、少しでも他の人と違うと主張するために髪を染めたり、奇抜なファッションを好んだするのだと思います。
改造したバイクに乗って爆音をまき散らすのも、他の人とは違うという意思表示をしたいからです。
要するに、人との違いを目で見て分かる形で表現しようとするんですね。
こういった人たちでも、社会に出て経験を積んでいくと、格好や外見にこだわらなくなっていきます。
それは日々の生活の中で、知識やスキル、経験を積んで自信がついていくからです。
自分に自信がついていくと、わざわざ外見を着飾って他の人と差をつける必要がなくなってくる訳です。
まとめ
10代~20代の人の中には、年を取ると自分の価値がなくなっていくと思っている人がいますが、そんなことはありません。
確かに「若さ」という資産は減っていきますが、それ以外のスキルや経験値が増えていけば、多くの人に必要とされて、10代~20代よりも充実した日々を過ごすことができます。
でも、それには向上心を持って自分を高めることが必要不可欠です。
10代~20代は、多くの大人たちが目をかけてくれるボーナスステージです。
なので、今のうちに色々な経験をして、知識やスキルを身につけることを意識してみてください。