いい加減、マジで幸せになりたい。
これは誰もが考えることですよね?
僕も毎日こう思って過ごしていました。
でもその前に、あなたは自分にとってどんな状況が幸せなのか考えたことはありますか?
「幸せになりたい」という人は多いですが、自分にとっての幸せを理解している人は少ないのではないかと思います。
今回は僕が考える幸せの正体と幸せになる方法をお伝えします。
きっとあなたの幸せ形成の役に立つと思うので参考にしてください。
日本人が幸せを感じるのが下手な理由
日本の幸福度ランキングは世界で56位。
主要先進国の中では断トツの最下位です。
では、なぜ日本人はこんなにも幸せを感じることができないのでしょうか?
日本人が幸せを感じるのが下手な理由は、自分にとって何が幸せなのかを本気で考えたことがないからだと思っています。
幸せの形というのは人それぞれで、1つにまとめることはできません。
- お金を稼ぐことに幸せを感じる人
- 好きな人と過ごす時間に幸せを感じる人
- 自由でいることに幸せを感じる人
- 欲しかったものを買った時にだけ幸せを感じる人
人によって幸せの定義は異なります。
それなのに、世の中には「大金持ちになって豪邸に住む」とか、「毎年、海外旅行に行く」といった、マスメディアが報じるお金持ち像がそのまま自分の幸せになると思っている人が多いように感じます。
つまり、他人が幸せだと思うことを自分の幸せだと勘違いしているという事。
メディアが報じる成功者のような暮らしをすることが、自分にとっても幸せだと思っている訳ですね。
本当は好きな人といれることに幸せを感じるタイプなのに、お金持ちになることが自分の幸せだと勘違いして仕事ばかりしていたらどうなるでしょうか?
その人は、幸せになるまでに遠回りをしてしまうことになります。
自分にとっての幸せは何かを考えたことはありますか?
自分にとっての幸せが何なのかを理解していなければ、幸せを感じれるはずはありませんよね?
「幸せになりたい」と思ったら、どんな状況になれば自分は幸せを感じられるのかをしっかりと考えなければいけません。
あなたは自分がどんな時に幸せを感じるか知っていますか?
あなたは自分がどんな風になれば幸せなのか、真剣に考えたことはありますか?
幸せになるための最初のステップとして、まずは自分が何に幸せを感じるかを理解しましょう。
ここで大切なのは、世間一般で言われている成功像があなたにとっての幸せに当てはまるとは限らないということです。
例えば、あなたが豪華なタワーマンションの最上階に住みたいと思っていたとしましょう。
でもそれって、本当にあなたが心から望んでいる事ですか?
もしかすると、本来の自分は自然があふれる場所での暮らしの方が好きなのではありませんか?
自分が本当に好きな事を知るには、無意識でやっていることや子供の頃に好きだったことを掘り下げていく必要があります。
今回は自分にとっての幸せを知るワークも用意したので、最後まで読み進めた後で実践してみてください。
幸せの定義と幸せを構成する8つの要素!幸福の樽について解説!
幸せというのは、結婚や出世をしたり、お金持ちになったからといって感じられるものではありません。
僕は「お金がある=幸せになれる」と思っていて、ひたすらお金を稼ぐことに精を出していた時期があります。
その結果、収入は増えていきましたが、生活するのに十分なお金が稼げるようになると、それ以降の幸福度は大して変化がありませんでした。
収入と幸福度の関係をグラフで表すとこんな感じ。
収入が増えても、それに比例して幸福度は上がっていく訳ではないんですね。
自営業をしている友達も全く同じことを言っていたのを聞いて、この時に「お金=幸せ」ではないことを身を持って学習しました。
では、幸せな状態とはどういう状態ないのでしょうか?
一言でいうと、何の不安や心配もない状態。
この状態で他人と比べずに自分を評価することができれば、幸せを感じることができます。
8枚の板が張り合わされた樽の中に水が入っているのをイメージしてください。
幸せは樽にたまっている水のようなものです。
そして、8枚の板を構成するのが下記の8つの要素です。
- 仕事…ビジネスを通しての社会への貢献
- 趣味…心が喜ぶ遊び
- お金…生活するのに何の不安もないくらいの収入
- 仲間…友達やビジネスパートナーなどの人間関係
- 家族や恋人…恋人や家庭の環境
- 健康や美容…健康的な体の状態や美しさ
- 心と精神…精神的安定、見えない力への信頼
- 自由と時間…時間や場所、やりたい事を自分の意志で決められる
この8つの要素がバランス良く満たされていないと樽に水は溜りません。
つまり、何か1つの要素だけが飛びぬけていても、幸福度は変わらないんです。
どれだけお金があっても、病気で体が動かなければ幸せとは言えません。
どんなに野球をするのが好き(趣味)でも、仲間がいなければ試合をすることはできません。
自分を支えてくれるパートナーがいなければ、精神的な安定を保つのは難しくなります。
どれだけ仕事が軌道に乗っていても、この先で失敗するんじゃないかという不安に支配されていては幸せを感じることはできません。
こんな風に、何かが1つの要素が満たされているだけでは幸せは感じられません。
大切なのは8つの要素のバランス。
自分が足りないと思う要素を伸ばすと同時に、全体のバランスを整えないといけません。
昔の僕は、お金持ちの人が「お金があっても幸せにはなれない」という言葉を聞いて、「あなたはお金があるからそう言えるんでしょ。」と思っていました。
でも、幸せの樽をイメージできるようになってからは、その言葉の意味が少しだけ分かるような気がしています。
人と比較していると幸せを感じられない!
もう1つ重要なポイントは、幸せになりたいのであれば他人と比較することをやめなければいけないということです。
自分と人を比較するクセがついていたら、いつまで経っても幸せを感じることはできません。
なぜなら、幸せは他人と比較して感じる(相対的な)ものではなく、自分が満足していれば感じられる(絶対的な)感覚だからです。
相対的=何かと比べること。他人との比較によって成り立つこと。
絶対的=ほかのものと比べる必要がないこと
誰かとの競争に勝つことでしか幸せを感じられないのであれば、あなたは一生誰かと戦い続けなくてはいけなくなってしまいます。
例えばあなたが、学校で常にトップの成績になることが幸せだと思っていたとしましょう。
学校で1番の成績を取るというのは、他人と比べることができる相対的なものです。
これだと1番を取った時は幸せでも、1番じゃなくなると不幸だということになります。
ライバルが猛勉強して追い上げてきたら、あなたは負けないためにさらに猛勉強しなければいけなくなります。
さらに進学すると上には上がいるので、もっと勉強をしなければいけません。
こんな感じで、相対的な評価(勝負や競争)を幸せの基準にすると、いつまでたっても心が休まることがありません。
人との競争に勝てば一時的な満足感や優越感を感じることができます。
ただ、それで幸せになれるかというと話は別なんですね。
幸せは人と比べのではなく自分の中で感じるもの
幸せや幸福というのは絶対的な感覚です。
つまり他人がどうであろうと、自分が良いと思えればそれだけで感じられるものです。
なので、
- 〇〇ができるだけで幸せ
- 〇〇があるだけで幸せ
というように、他人との比較ではなく、自分だけの絶対的な感覚で幸せを感じることを増やしていく必要があります。
若い時期に勝負の世界に身を置くのは、経験として必要なことだと思います。
ただ、その中でも人と比較しないで得られる、自分にとっての幸せなことを見つけることを忘れないでください。
人と比較するクセを持ち続けていたら、いつまで経っても幸せを感じることはできません。
「成功=幸せ」ではない!成功と成幸の違い!
「成功と成幸は違う。」
これはミュージシャンのGACKTさんの著書の中に書かれている言葉なのですが、本当に本質に触れていると思います。
「成功」と「幸せ」と聞くと、あなたはどういうことを思い浮かべるでしょうか?
もしかすると、「成功と幸せは同じようなモノ」「成功したら幸せになれるんでしょ?」と思っているかもしれません。
たけど、成功と幸せは全く別のものです。
周りで【成功】している者は多いが、【成幸】しているものは少ない
GACKTの勝ち方
これはとても考えさせられる表現だと思ったので、僕なりの解釈で伝えさせてもらいたいと思います。
まず成功というのは「功を成す」ということ。
功を成すというのは、手柄をあげる、結果を出す、成果をあげるという意味です。
つまり、他人との競争に勝ったり、目に見える結果を得た時に成功したという表現が使われます。
下記のような状況になれば、だいたい成功者というイメージを持つと思います。
- オリンピックで金メダルを取った。
- 起業して事業を軌道に乗せた。
- 本を出版してベストセラー作家になった。
- ミュージシャンとしてデビューしてヒット曲を作った。
- 会社で昇進して年収が1000万円を超えた。
- ビジネスが成功して経営者として有名になった。
このような感じで、目に見える形で大きな目標を達成したという場合に成功者と呼ばれます。
では、成功した人はみんな幸せなのかというと、これは全然別の話。
世間一般では成功者だと思われる人が、自ら命を絶ったり、薬物に依存して転落していくということは良くあることです。
繰り返しになりますが、何かで成功したら幸せになれるという訳ではないんですね。
筆者がたどり着いた幸せの正体
成功が目に見える形で表されるのに対して、幸せ(成幸)は目に見えない心の状態のことです。
他人と比べたり、数値や地位で測れるものではなく、自分がどう思っているかで決まります。
つまり、幸せを感じるためには、8つの要素をバランスよく満たして、心を平穏な状態に保っておくことが大切なんです。
- いざという時には頼れる仲間がいる。
- 一緒に頑張ったり、支えてくれるパートナーがいる。
- 意味もなく将来を悲観しない。
- 今あるもので充分に満たされている。
- 何があっても切り抜けられるという自信がある。
といった感じで、何の心配もなく、これからも安心して暮らしていけると思える心の状態。
この心の状態を作るのが「幸せになる(成幸する)」と言うことです。
色々なことに沢山挑戦して結果を出す(成功する)のは素敵なことです。
ただ、それだけでは幸せにはなれません。
だから、成功すると同時に心を満たすことも忘れないでください。
- まだまだ足りない。
- もっと欲しい。
と、前に進み続けるのではなく、時には立ち止まって、
- 自分は良くやっている。
- これだけの成果が出せて嬉しい。
- 応援してくれた人に恩返しをしよう。
という感じで、自分を褒めたり、周囲の人を労うことをしてみてください。
そうすると、あなたの幸せを感じるセンサーがどんどん幸せを感じさせてくれるようになります。
人と比較して落ち込んでしまうとき
それでも、人と比べて自信をなくしてしまう時ってありますよね?
物事が上手くいっていない時には、成功している友達がキラキラ輝いて見え、悔しさや焦りだけでなく、嫉妬心すら感じることがあると思います。
そんな時は、物事の両面を見ることを意識してみてください。
相手の成功の裏にどういったマイナス面があるかを意識してみてください。
成功が大きければ大きいほど、反対側には必ずそれと同じだけの苦労(負の側面)があります。
- 相手はその成績を出すためにどれだけの努力をしたのか?
- 楽しい時間を犠牲にして取り組んでいたのではないか?
- 結果を出したことで大きなプレッシャーを抱えているんじゃないか?
- 大きなリスクを背負っているんじゃないか?
- 何かを手に入れることで何かを犠牲にしているんじゃないか?
キラキラしたプラスの面だけを見ていると羨ましく思うかもしれませんが、そこにたどり着く前に乗り越えてきたマイナスの面が見れるようになれば、嫉妬の気持ちはグンと低くなります。
例えば、映画で活躍している俳優さんを例に挙げてみましょう。
パッと見はカッコ良い衣装を着て、大勢の人からチヤホヤされて、素敵な女優さんと知り合えてetc…と、華やかな部分が目に着くと思います。
だけど同時に、
- 監督や演出家の前で孤独なオーディションを受けないといけない
- 膨大な台詞を覚える必要がある
- 拘束時間が長く、時間も不規則になりがちな撮影がある
- 顔が知れることでプライベートにも影響がある
- スキャンダルを狙われる可能性がある
- 多くの人から演技を批評されるかもしれない
といった、負の部分を受け入れています。
完成した作品が素晴らしいものであれば良いですが、「駄作」「演技が下手」という評価を受けても、それがずっと作品として残ってしまいます。
こんな感じで、成功の反対側には同じくらいのマイナスの要素があります。
このマイナスの要素が見えた時に、あなたは同じリスクを背負ってもそんな風になりたいと思いますか?
そして、同じくらいの努力をしていると言えますか?
きっと表面的な部分だけを比較していた時と比べると、感じ方が変わっているのではないかと思います。
幸せの正体のまとめ
成功が目に見える形で表されるのに対して、幸せ(成幸)は目に見えない心の状態のことです。
他人と比べたり、数値や地位で測れるものではなく、自分がどう思っているかで決まります。
一言でいうと、心に何の不安や心配もない状態。
その状態で目の前に事に感謝できるようになれば幸せを感じることができます。
将来像を常に意識しながら、8つの要素の中で足りないと思う部分を伸ばしていってください。
理想の将来と現在地の差分が分かれば、あとはその差を埋めていくだけです。
自分の幸せな状態が分かり、8つの要素のバランスが取れればあなたはきっと幸せを感じることができるので、ぜひ挑戦してみてください。