原田さんが目標を達成するために作成した「目標設定シート(長期目標設定用紙)」は、ユニクロの柳井正さんや京セラの稲盛和夫さんが推薦するほど完成度の高いものです。
僕も数年前から実際に目標設定シートを使っていますが、目標設定シートをきちんと書くことで自分のやるべきことがハッキリと認識でき、どんどん結果が出せるようになりました。
毎回、書けば書くほどよく考えられているな~と感動してしまいます。
今回は達成したい目標がある人におすすめの、原田隆史さん考案の「目標達成シート(長期目標設定用紙)」について詳しく紹介します。
- 絶対に達成したい目標がある
- 本気で人生を変えたいと思っている
- 物事を中途半端に投げ出すクセを直したい
という人は参考にしてください。
上手く使いこなせば、きっと、あなたの未来が変わりますよ。
原田隆史ってどんな人?
目標達成シートの考案者である原田隆史さんってどんな人なんでしょうか?
原田さんは大阪市内の公立中学校に20年間勤務されていた学校の先生。
受け持った陸上競技部を7年間で13回も日本一に導いたという実績の持ち主です。
ユニクロやカネボウ化粧品などを始めとする会社、350社で7万人のビジネスマンに目標を達成する技術を教え続け、カンブリア宮殿やガイアの夜明けといったテレビ番組でも取り上げられています。
実際に僕も原田さんの本を読んで長期目標設定シートを使っていますが、シートを使うようになってからは目に見えて結果が出るようになりました。
- 他人より頑張るだけでは結果が出ない理由
- いつも結果を出す人がやっていること
- 成功する人に共通する心の状態
などが、分りやすく解説されています。
成功する人が持っているもの
原田さんはヤマハ発動機ジュビロの清宮克幸監督(清宮幸太郎のお父さん)やラグビーの五郎丸選手など、企業からスポーツ選手まで、多くの人を指導してきています。
また、塾生が日本ハムファイターズのコーチをしていたこともあり、ダルビッシュ有選手(現在はドジャース)や大谷翔平選手も原田さんの理論を学んでいます。
そんな人たちとの関わりで分かったのが、日本一を目指したり、オリンピックで金メダルを取る人は必ず自分が成功するまでのイメージを持っているということ。
このイメージがハッキリしているために、成功した自分の姿を思い描いて、目標まで迷いなく突き進むことができるのだそうです。
願い事を紙に書いたり、成功した自分をイメージするというのは潜在意識や引き寄せ系など、様々な自己啓発書で言われていること。
では、こういった本を読んで、どれだけ成功をメージしても目標を達成できない人がいるのは何故なのでしょうか?
原田さんはその理由もしっかりと解説してくれています。
目標を紙に書いても達成できない理由
願い事や目標を紙に書いても叶えることができない人が多いのはなぜか?
それは目標を達成するために必要なツールを利用していないからだと原田さんは語っています。
目標を設定して強くイメージしたとしても、人は2〜3日もすれば忘れてしまいます。
なので、成功のイメージをどれだけ強く、そして長く持ち続けられるかがポイントです。
そして、「成功のイメージを強く長く持ち続けるための鶴ツール」というのが、原田さんが考えた「長期目標設定用紙」です。
(下記の写真は僕が書いて机の前に貼っているもの。)
目標を達成するためには、成功のイメージを強く持ち、ツールを使って必要な行動を現実に落とし込むことが必要という訳です。
目標設定シート(長期目標設定用紙)の内容
では、目標設定シート(長期目標設定用紙)とはどんなものなのでしょうか?
目標設定シートというのは、一言でいうと目標を達成するための計画表。
- いつまでにどんな目標を達成したいのか?
- そしてそのためにはどれくらいの期間で、どれくらいの結果が出ていないといけないのか?
を詳細に設定していくシートです。
正直、自分できちんとこれを埋めることができれば、ビジネスコンサルタントなんかも必要ないんじゃないかと思えるくらい良くできています。
その証拠に、ユニクロの柳井正さんや京セラの稲盛和夫さんが絶賛し、野村證券や住友生命保険などの一流企業でも導入されています。
目標設定シートの何が凄いのか?
では、原田隆史さんの目標設定シートについて詳しくみていきましょう。
目標設定シートには下記のようなことを記入していきます。
- 目標達成の期日
- 達成したい目標と3つの目標指針(最高の目標・中間の目標・絶対達成できる目標)
- どのくらいの時期にどれだけの結果が必要かという数値
- 目標を達成した時の人間像
- 目標達成により得られる利益(物心両面)
- 過去の成功の分析
- 過去の失敗の分析
- 予想される問題点
- 解決策
- 繰り返してやる行動(ルーティーン目標)
- 期間を決めてやる行動
- 目標達成のための奉仕活動
- 成功への決意表明
- 成功へのセルフトーク
- 目標達成のために欲しい支援者と具体的な支援内容
この時点でも細かい項目に分かれていますが、過去の成功の分析などは、さらに「心・技・体・生活・その他」という項目に別れます。
そして、この目標達成シートの凄いところは、計画の時点で考えられる問題点や過去の失敗例をリストアップしておくこと。
こうしておくことで、同じ失敗を繰り返そうとしている事に自分で気がつくことができます。
さらに、その解決策もあらかじめ考えてあるので、頭を使うことなく、正しい行動に軌道修正する事ができます。
成功するためには人格も優れていなければいけないということで、「目標達成のための奉仕活動」や「達成時の人間像」という項目があるのは、いかにも学校の先生ですよね?
ただ、これは綺麗事ではなくて、この部分が決まっていると目標達成時のイメージがリアルになるので、モチベーションの維持にも役立ちます。
例えば「ゴミを拾う」と設定しておくと、町中でゴミを見つけて拾うたびに、「これも成功するために必要なことだ」と、目標を再認識するうようになります。
そうすることで、普段の生活の中でも目標に意識が向く訳です。
単純な数値や結果だけではモチベーションも続きませんが、潜在意識に成功のイメージを植え付けることでモチベーションも維持しやすくなります。
これが目標達成シートの凄いところです。
印象に残っている言葉
僕が原田さんの本の中で印象に残っている言葉は「日本一は作るもの。頑張って精一杯やる方法では日本一には決して届かない」というもの。
ただ、がむしゃらに頑張るっていう方法では結果を出すことができないんですよね・・・。
結果を出すために必要なのは、「成功することを決めてストーリを描く」+「そのために必要なツールを利用して行動に移す」というとてもシンプルなこと。
この本を読んだことで、その重要性を腑に落とすことができました。
他にも「主体変容(周りのせいではなく、全ては自分の責任だと気づかせること)」や「相手の心のコップを上に向ける」という考え方はとても参考になります。
- 何をやっても結果が出せない・・。
- いつも同じ失敗ばかりしている。
- 部下や仕事仲間のやる気を引き出すにはどうしたらいいのか?
- 個人のパフォーマンスを上げる方法が知りたい。
こういった悩みがあれば一読してみることをおすすめします。
長期目標設定用紙が付属しているおすすめの本
原田さんはたくさんの書籍を出されていますが、何冊か読んでみたところ、本質となる部分はどれも同じです。
なので、初心者にも分かりやすいシンプルなものと、長期目標設定用紙の書き方が詳しく解説されているものを紹介します。
成功の教科書 熱血!原田塾のすべて
「成功の教科書」は長期目標設定用紙の使い方や書き方が詳しく解説してある教科書。
- 目標設定シートの項目にどんな意味があるのか?
- 結果を出すための正しい記入方法とは?
この辺りが詳しく解説されています。
目標設定シート(長期目標設定用紙)も付いているので、本を参考にしながらシートに記入していきましょう。
最初は考えるだけで疲れてしまうかもしれませんが、頑張って完成させておけば、後で行き詰まった時に、目標設定シートが助けになってくれます。
次に紹介する本も基本的には似たような内容なので、まずはこの本をベースに「成功するために必要な考え方」に触れてみてください。
夢を絶対に実現させる方法
「夢を絶対に実現させる方法」は目標を達成するために必要なことがポイントごとにまとめられている1冊。
100ページ程度の内容で、目標設定用紙を書き上げるために必要な考え方が詳しく解説されています。
もちろん、コピーして使える「目標設定用紙の原本」が付属。
巻末には目標設定用紙の記入例もあります。
- 現状を打破する具体的な計画を立てたい
- いつも同じ失敗をしている自分から脱却したい
- 自分には何が足りなくて成功できないのかが知りたい
- 成功者がどういう方法で結果を出しているのか知りたい
こんな状況の人には、色々と気づかされることが多い本です。
大谷翔平が書いたオープンウインド64(マンダラチャート)
目標達成シートと混同されることが多いのですが、原田隆史さんのメソッドの中にはオープンウィンドウ64というものもあります。
別名、マンダラチャートとも呼ばれるこのシートは、元々は松村寧雄さんが考案されたシート。
オープンウィンドウ64を使えば、目標を達成するために必要なことと、そのためにやるべきことが分かります。
説明するよりも実物を見てもらった方が早いので、大谷翔平選手が高校1年生の時に作ったオープンウィンドウ64を参考にしてみてください。
大谷選手の例を持て分かるように、真ん中のマスに自分の目標を書き、その周囲の8つのマスにそのために必要な能力やスキルを書き込みます。
そして、その能力を中心にして、さらに必要なことを細分化して書き込んでいきます。
そうすると目標を達成するためにしなければいけないことが、ハッキリと理解できるという訳。
大谷選手はプロ野球の8球団からドラフト1位指名されるために必要なこととして、上記の項目を挙げたということですね。
それにしても大谷選手はほとんどの項目をクリアしているのでは・・・・?
本当に凄い選手ですよね。
オープンウィンドウ64(マンダラチャート)が使えるアプリ
オープンウィンドウ64(マンダラチャート)はアプリで利用することができます。
Mac(ios)のみですが、マンダラチャートが使えるアプリとして下記の2つがあるので試してみてください。
白紙のテンプレートダウンロード(PDF)
オープンウィンドウ64は81のマスを作るだけなので、エクセルでも簡単に作成できます。
僕が使っている白紙のPDFテンプレートがあるので、興味のある人は印刷して使ってください。
まとめ
自分が望んだ結果を出して成功するためには、自分の想いや願いを強化して、それを実現させるツールを使うことが大切。
そして、想いを強化して持続させるためのツール、「長期目標達成用紙」が付いているのが、「成功の教科書」と「絶対に夢を実現させる方法」という書籍です。
この本を読めば、きちんとした計画も立てずに目標を達成することは不可能だということがハッキリと理解できます。
同じ失敗を繰り返したり、中途半端で辞めてしまうクセがついているのであれば、今回紹介した「成功の教科書」という本に付属している目標設定シートを上手に活用してみてください。
きっと、目標達成の確率がグッと上がりますよ。